フランス外人部隊の歴史や活動を紹介

部隊の伝統その2

音楽(La musique)

外人部隊の音楽隊は約60名の奏者で構成される。 その名声は広く知られており、国境を越えた演奏活動を行っている。

彼らの、横笛、クレセント、太鼓の特殊な休止符、演奏テンポは1分間に80など、ほかのフランス軍音楽隊より卓越しているといわれる。


歌(Le chant)

強調すべきは、外人部隊にとって歌は士気向上を図るため非常に重要視されているということ。歌の歌詞は、しばしばレジョネアのメンタリティや思想が正確に繰り返されている。

野営時または行軍中、歌を歌うことは、部隊が団結するための要因となる。


祭典(Les fetes)

2つの祭典が特別盛大に執り行なわれる。 伝統的なカメロン記念日と、家族的なノエル(クリスマス)である。 その他の祭典は局部的に執り行なわれる。新年、公現祭、そして各連隊の創設記念日などである。


カメロン記念日(Camerone)

1863年4月30日に行われた雄大な戦闘記念日。この日には、各連隊では、部隊集結するなか、厳粛に戦闘の模様が物語風に語られる。
各連隊でパレードや、一般客を迎えた催しがおこなわれ、オバーニュの外人部隊本部がある第1連隊では、この戦闘を指揮したダンジュー大尉(capitaine Danjou)の木製の義手、 戦闘を再現した芝居や模型、絵などが一般の観衆に紹介される。


ル・ブダン(Le Boudin)

ソーセージの歌だと思われているこの曲だが、この歌で表現される題名となるリフレインの意味はあまり知られていない。

外人部隊がメキシコに派遣される少し前、布のテントを上に取り付けた、円筒形リュックサックを使用しており、それをフランスの豚の血で作られるソーセージに例え”ブダン”と呼んだ。

それをもとに、当時、音楽隊のリーダーであったウイレム氏により、この”ル・ブダン”が外人部隊行進曲として確立されていった。 おそらく1870年頃のことだといわれている。

そのころアルザス、ロレーヌ地方から外人部隊に志願する者はいたが、ベルギー王はフランスと戦闘はしないという要求を出していたため、皮肉って”ベルギー人に(ブダン)は無い”(ベルギー人に与えるリュックサックという意味)ということがこの歌の中で表現されるなど、当時の状況を伝える伝統的な歌のひとつなのである。


博物館(Le Musee)

オバーニュの第1連隊に、外人部隊の歴史上、重要な品が集められている博物館があり、一般公開されている。

しかし外人部隊兵としての人生はここから始まるといっても過言ではない。 外人部隊兵はここで始まり、ここで終える。 博物館内の栄誉の部屋(la salle d’honneur)で、志願者は正式に志願を受け入れられたことを証明される。同じように新兵教育の後、各自の配属先の証明がおこなわれる。

そして、同じ部屋においていかなる階級、いかなる勤続年数のものでも、同じ時期に契約終了を迎えたものはこの部屋に集められ、契約の終了を正式に証明される。

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